※現在、依頼品が立て込んでおり仕上がりまでお時間がかかります。ご依頼の際は予めご了承ください。

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徒然リペア日誌
徒然リペア日誌:1393
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2017年11月13日
 相変わらず毎日殺人級に忙しいのですが人間が集中力を保って仕事できるのはせいぜい8~10時間くらいと思うんですね。最近は注意力の低下に伴うミスも続いてお客さんにご迷惑をお掛けする事もあったりなかったり…(ネック折ったとかボディ割ったとかでは無いけど)
<(ToT)> ヤッテモータ!

 ↑体調管理も仕事のうちとは言われるのですが、それも仕事と言うなら仕事量が多すぎ…とにかく時間を取られるのが外回りです。

 幼稚園に楽器の配達、組み立て、設置…
キーボード モッテキマシタ! ((*´・ω・)ノ ((ヽ(゚ω゚+) ゴクローサマ。

 それが終ったらまた別の保育園に出張修理に向かいます。もうへろへろですが満面の(営業)スマイルで今日も行くのです。
マツダガッキテンデース…((((;゙゚'ω゚)ノ (・Θ・; )ダイジョウブ?

 店に戻ればリペアの依頼品が山積み…もう置くところが無くなってきたね…

 それでも空いた時間に少しづつでもリペアしていきます。なんだかんだ言ってもギターやベースをいじくっていると気が晴れますね。今日はヤマハのBBです。

 かなり古い、たぶん30年ぐらい前のBBⅦSです。Sは恐らくショートスケールの意味ではないかと。(詳しい人教えて)

 リヤピックアップをお客さん持込みの物に交換します。現行のBBのピックアップですね。

 それまでのピックアップを外します。

 その下の高さ調整用のスポンジ&アースプレートも外します。これは今回は使いません。

 現行のBBのリヤピックアップは両サイドをネジでエスカッションから吊るす方式ですが、その部分がボディに干渉してしまいます。画像では分かりにくいのですが前後方向も奥行きも干渉しています。

 という事でさらっとトリマーでザグりを拡げます。さらっとやってますが毎度トリマーで刃を入れる時は緊張します。やり直しが効かないから。

 ノイズ対策に導電塗料を塗りたくります。(このあとアースラグとリード線を使ってアースへ落としています)

 あとはネジ止めするだけです(実はフロントピックアップと位相が逆だったのでホットとアースを入れ替えてます)。お客さんには事前に説明させていただいたのですがやはり元々のピックアップを止めていたネジの部分4ヶ所のザグりは隠せませんでした。残念。

 ともあれ完成です。気になるサウンドは↑こちらの動画をご覧下さい。地元北九州で活躍する天才ギター少年Mac Irie(入江誠)くんのバンドでベースを弾いている方のBBでした。0:58秒あたりから見えてきますね。
2017年10月28日
 今日も栄養(&睡眠)不足で足元がふらふらしていますが何とかお仕事しています。忙しいを言い訳にしてはいけませんが最近はリペアもお約束の納期までに仕上げられない事も増えてきてお客さんにはご迷惑をおかけしています。本当に申し訳ありません。
('、3_ヽ)_ ガンバッテルカラ モウチョットマッテ…

 ↑さすがにそろそろどうにか対策を考えないといけないのですが現状ではどうにもならないのでひたすら頑張るしかありません。えぇ頑張りますよ。この歳でもまだ夢はあるからね。…そんな事を考えつつ先日のRGです。いよいよピックガードの面取り作業です。

 3プライピックガードは側面を斜めに面取りする事で真ん中に挟まれているピックガード材が線になって表れてきます。これをきれいに均一なラインで削り出すのは意外に難しいのです。

 特にこういう尖がった部分のラインを手作業で綺麗に、尚且つシャープなラインを出すのは皆さんの想像よりは難易度が高い作業です。(一度やってみたら分かるよ)

 こんな感じで3本のラインが綺麗に揃うように削り出します。削りすぎたらその時点でアウトです。また作り直しになります。(このあとペーパーでもうちょっと綺麗に整えます)

 外周が終わった所でネックエンド部分を切り落とします。アイバニーズはフロントピックアップ部分と繋がっているのでこの部分は切るだけでいいから助かります。(フェンダー系はまたちょっとめんどくさい)

 とりあえず乗っけてみます。なかなかえぇ感じですね。
(≧∇≦) カッコイイ!

 さて次も緊張の穴あけ作業です。本体に取り付けるネジ穴、ポットの取り付け穴その他色々です。これも失敗したらこのピックガードは台無しです。

 ポットはボディに直付けですのでピックガードには固定用のナットとそれを回すためのレンチが通る最低限の径の穴を開けます。位置を慎重にマーキングします。

 それが終ったら固定用のネジ穴を開けます。穴開け自体は簡単ですが皿穴加工がまた結構手間が掛かります。ある程度まではボール盤でざっくり加工できますが…

 最後は手作業で微調整です。ネジの頭が出すぎも引っ込みすぎもカッコ悪いです。すべてのネジの頭が均等にピックガードに収まるように少しづつ削っていきます。
チマチマチマチマ…((φ(。_。;) ('~`;)ソンナトコ ダレモミナイヨ

 そしてここも難しいピックアップセレクターの溝切り加工です。トリマーの熱でピックガードが溶ける事もあるので良く切れるビットで手早く正確に削ります。

 今回はピックアップセレクターをピックガードから吊り下げる格好にしますのでボディのセレクターが収まる部分をトリマーで削っておきます。当然ですがピックガードで隠れる範囲を削ります。

 それが終わったらいよいよ配線作業です。

 ほとんどコネクターなので作業自体は簡単です。

 ネックを取り付けます。今回のRGはとても指板が長くフロントピックアップの上にまで被さってきます。

 指板がピックアップやピックガードに接触しているとジョイントボルトを締めていったときに指板がハイ跳ねするので、ここに紙が一枚入るくらいの隙間が出来るようにネックセットシムの厚みやピックアップの高さを調整します。(画像にはありませんが…)

 さぁ終わった終わった…と思っていたらここで問題発生。どうにもゲインが足りない。いくらアンプのゲインを上げてもぜんぜん歪みません。電池を新品に替えてもダメで、あちこち調べていくと電池スナップの腐食(恐らく電池の液漏れ)が原因で電池からの電気がしっかりピックアップ内のプリアンプに送られていませんでした。急いで交換。ここで1時間くらい悩んだよ…(画像のジャックは点検の為に使ったもので実際はビルトインジャックです)

 いろいろ緊張の連続でしたが何とか完成!かっちょいいー!!
 ↑大変嬉しい事に出来上がったギターでお客さんがYouTubeに動画を投稿してくださいましたので当ブログでもご紹介させていただきます。こんなテクニカル系ギタリストの方からもお仕事が頂ける様にもなってありがたいですね。これからも精進してまいります。
(m´_ _)m ガンバリマス
2017年10月23日
 北九州地方は台風の影響もあってか、ずっとずっとずっとずーっ・・・・・・と雨が続いております。物売りにとって雨は致命傷です。お客さん来ないもん…
オキャクサン コナイネ…(。´・ω・).(・ω・`。) コナイネ…

 ↑だからと言ってのんびり出来ません。今日も外回り営業。モンスター号であちこち走り回ります。毎度言ってますけど担当エリアが広くてね…片道20キロオーバーなんてざらにあるんですよ。(ここどこか分かる?)
ソンナニ トオクマデ イッテンノ!( ;;゚Д゚)σ (-`ω-;)v イッテマスヨ…

 配達だったり、集金だったり、出張修理だったり…ちょっとの事でもすぐに駆けつけないといけません。クラシアンより迅速に(そしてクラシアンより格安で)対応です。一般の営業職の方から見たらとてつもなく非効率な仕事をしていますがこれの積み重ねがピアノやエレクトーンといった大口の契約に繋がるのです。だから笑顔で向かいますとも…えぇ笑顔でね…

 …とは言っても長距離の運転は苦手なので(すぐ眠気が襲ってくるから)憂鬱です。運転中に一瞬意識が吹っ飛ぶ時がありますけど今ここで死ぬ訳にはいかないので頑張ります。

 …で先日のRGのピックガードです。紙型を目安に糸鋸でざっくりと切り出します。(ざっくりしすぎ…)

 切り出したらヤスリでちょっとずつ削り出していきます。

 こういう先っちょの尖がった部分は難しいですね。補強材を挟んでしっかり固定しておくと削りやすいです。

 当たり前ですが削るという作業は削り過ぎると元に戻せないので一発勝負です。外周ラインをこまめに確認しながらの作業です。

 ピックアップやブリッジ周辺はとにかく図面に正確に切り出しますが、ボディ外周のラインは現物合わせで綺麗な曲線を描くように整形していきます。これはまだまだ粗加工の段階ですけど…

 こんな感じに削り出してみました。市販のRGのピックガードとは少しラインが違うのですがいいんです。美しければ。
 ここまでで既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが今回のピックガードは黒赤黒の3プライです。このカラーは国内ではほぼ流通していないピックガード材なんですがお客さんがどこからともなく取り寄せてくださいました。ありがとうございます。(黒赤黒の3プライピックガードというとスティーブ・ルカサーのバレー・アーツがパッと思い浮かびますね)

 そんなこんなで大まかに形になりました。ここからいよいよ緊張の面取り作業です。(続きますよ)
2017年10月15日
 毎度ありがたい事にリペアのご依頼は大盛況ですが相変わらず一人で作業しておりますので依頼品はたまっていくばかりです。リペアのご依頼はもちろん大歓迎ですがその場ですぐに対応できないケースも多々ありますのでお手数ですが事前にお電話かメールをいただければ可能な限り柔軟に対応させていただきます。
〇〇〇デキル?(・ω・d)~~~(((☎)))~~~(b゚▽゚)ガンバッテミマス。

 ↑さて先日のRGですがピックガードを切り出すその前にボディに少しザグりを追加します。最近のEMGは配線がほぼすべてコネクターになっているので配線作業そのものは実にシンプルですが、そのコネクターのせいでピックアップがうまく納まらない事もあります。今回はまさにそのパターン。(矢印の部分が浮いてしまう)

 …という事でこの部分を少しザグってしまいます。面積が小さいので手彫りでもよいのですがトリマーを使えば一瞬です。

 出来ました。リード線が通しやすいように元々あった配線用のザグり部分に繋がるようにしておきます。

 それが終わったらいよいよピックガードの切り出し作業です。外周を切り出す前にトリマーで加工できる直線部分から切り出していきます。トリマーでやった方が直線は絶対キレイですし何より早いです。
 特にどこからという決まりはありませんが僕は必ず端っこに近い方から行きます。今回は型紙をブリッジ側ギリギリに寄せてブリッジライン→リヤピックアップ→フロントピックアップの順番で切っていきます。なんで端っこからかと言うと…

 こんな失敗をした時にリカバリーしやすいからです…両面テープで固定していたテンプレートが途中で剥がれました…とほー。

 という事でこの部分は諦めて仕切り直しです。もしピックガードの中央付近から切り出していって同様の失敗をしたら、もうこのピックガード材からは必要な面積が取れない…っていうのは分かるよね?もう次は失敗できません。集中集中。

 今度は無事に終わりました。位置が合っているか仮付けしてみます。

 ばっちり。(・`ω・)v

 とりあえず型紙をのせてみます。何となく出来上がりがイメージできますね。(続く)
2017年10月12日
 あんまり忙しい忙しいと言いたくないのですがでもやっぱり忙しい。最近は忙しすぎてブログの更新ペースがすっかり落ちてしまってますね。以前にも増してリペアのご依頼と外回りが忙しくなって一人でこなす仕事量の限界を超えておりますがそれでも日々全力で作業しております。
_(:3 」∠)_ ノンビリ オマチクダサイ

 ↑…で、今日はこちらのRG。一見ふつうのプレステージのようですが…

 …って、いったいどこまでフレットあんの?ニジュウシ…ニジューゴ…ニジュロク…ニジュシチ…ニジュハチ、ニジューク、サンジュ、サンジュイチ…怒涛の31フレット仕様です。フロントピックアップの上まで指板が乗ってます。すげー。

 ご依頼は二つありまして、一つ目はフレットのすり合わせですがこの作業の様子は毎度のように省略します。
モンクアッカ! ( ゚Д゚)ノ (・・ `)イツモト イッショデショ…

 …で、二つ目のご依頼が大変。ピックガードの製作です。個人的にやる気スイッチがなかなかONにならない作業のトップ3です。出来る事ならお断りしたい作業なんですがそれでは仕事にならないので頑張って作業します。(ひとまず6弦のRGの型を乗せてみますが当然まったく形が合いません)

 すでにピックガードがあって、それを元に違うピックガード材で作り変えるとかならまだ楽なんですが、完全にイチから作るとなると皆さんのご想像以上に大変です。
 何が大変って色々大変なんですけど、まずはこのギター専用の正確な図面(紙型)を製図します。図面がいい加減だと出来上がりもそれ相応です。

 この作業に加えてピックアップも交換します。非常に珍しい赤いEMG(57-7と707)を搭載します。7弦用となるとなかなか国内では流通していないはずなんですがお客さんがどこからか調達してきました。すごいよね。

 これを載せる事を前提として紙型を製作します。工業高校に通っていましたけど製図の成績は悪くありませんでしたが良くもありませんでした。
ダイジョウブ? (;´・_・)σ (・ω・`。) ヤルシカ ナイヨネ

 ピックアップとピックガードの隙間はあり過ぎも不足もよろしくありません。音質に影響はありませんが見た目も美しく仕上げたいものです。

 これと並行してボディ側のセンターラインも引いておきます。これも正確さが要求されます。(どうやるかは過去のブログのどっかにあるはずだから暇な人を探してみてちょ)

 ひとまず紙型プロトタイプ壱号が完成。コピーした物を切り抜いてみます。

 ピックアップを仮置きしてひとまず紙型を載せてみました。さてさてどんなもんでしょ?

 ぜんぜんダメ。フロントPUの後ろ側の隙間が大きすぎ。

 やり直し。1ミリ内側に線を引き直します。
((φ(-ω-*) ヤレヤレ

 紙型プロトタイプ弐号完成。今度はえぇ具合です。次にこれを元にピックガードの切り出しです。ここからがまた大変。(続く)
2017年10月03日
 気が付くともう10月…お久しぶりです。前回の更新からおおよそ一ヶ月経ってますね。忙しいを言い訳にしてはいけないと思っているのですがもう本当に死にそうに忙しくて全然更新する暇がありませんでした。(嫌いな言葉は『これ、暇な時にやっといて』です。暇があったらごはん食べます)

 ↑何が忙しいって特に外回り。日曜祝日以外はほぼ毎日どこかの幼稚園、保育園です。こう呟きますと当然のご意見としまして『そんなに忙しいなら誰か他の人に行かせればいいのに。』という声が聞こえてきます。まぁ確かにそうなんですけどね…
ヒマソウナヒト イッパイ イルジャン (。・3・)ノ)) (-ω-;) ソレハ イワナイデ

 色々と諸事情がありまして外回りに出られるのが社内に僕しかいないんです。仕方ないんです。(上の画像はとある保育園でのバスキーボード修理の様子)

 自分にしか出来ないとなればやるしかありません。お寺の幼稚園のお地蔵さんにお参りして道中の無事をお祈りします。

 外回りが忙しいとは言っても合間にリペアは(本当にちょっとづつですが)行っております。預けているギターが心配な方もいらっしゃるでしょうから途中経過をまとめて紹介していきます。
 テイラーのネック調整中のYさま。現在3回目のヒーター修正中です。すこしづつ矯正できております。

 フレットレスのプレベのボディ割れ修理のKさま。塗装修理の部分がいまいちしっくりこないため修正の真っ最中です。作業が遅れて申し訳ございません。

 ジャズマスターセットアップのHさま。現在デカール貼りの準備中です。この作業の合間にボディ側の組込みに入ります。

 オービルのリフレット、ピックアップ交換その他のUさま。現在すべてのパーツを抜き出してドンガラの状態です。この後フレットを抜いていく予定です。

 レスポールのピックガード製作のMさま。鋭意紙型製作中です。まずは正確な図面が必要です。いましばらくお待ちください。

 頭が冴えなくなったらカフェイン投入。(ブラックコーヒーはCMソングの影響でUCCが好きです。ブラックナイト。)過労死するより先にカフェインの過剰摂取で死にそうですが、冴えない頭で作業して大事なお客さんのギターに傷を入れてしまう訳にはいきません。思想が完全に社畜ですが気にしません。
 この他にまだまだあるのですがまた別の機会にご紹介します。決してサボる事なく全力で作業しておりますので今しばらくお待ちください。

 …で、こちらが前回の更新から放置されていたフレット交換していたストラト。フレットの次はナットです。いつの間にか成型が終り弦溝が切り終わってナット上部の余分を削り落としています。(笑)
 削りすぎると弦がナットから外れますが、だからと言ってあんまりナットに埋まり込んだ格好も開放の鳴りがよろしくありません。一般的にトレモロ付きのギターの場合は弦の直径分をしっかり埋めて、トレモロ無しの場合は弦の直径の3分の2くらいが埋まるようにとされています。(しかしPRSのナットはなぜかかなり深い。なんで?)

 この作業は弦を張ったままでは行えないのでどれくらい削ったかがいまいちよく分からないのが難点です。プレーン弦は目見当でまあまあ分かるのですがワウンド弦は今どれ位まで削れているのかが(僕の場合は)分かりにくいのです。面倒ですがその都度弦を溝に戻して高さをチェックしていましたがふとこんな物を作ってみました。廃棄の弦の端っこを切ってマスキングテープでまとめてみました。

 こんな感じでハイトゲージにしてみたのです。単純なものですがこれでいちいち弦を戻す必要が無くなったので作業スピードが地味に向上。

 それが終ったら次はこちら。弦溝の角を取る作業です。この赤い矢印のトコですけどね。

 ここの角を落としておきます。この作業は僕もここ最近になって行うようになったんですけどね。指に当たる部分では無いのですがナット材が牛骨の場合経年変化でここが大きく欠け落ちてしまうケースを目にする事が多くなったので、それが最小限で済むように予め少し削っておくようにしました。たぶん気分の問題ですけど。

 できました。(こんな事してるから仕事が進まない…)

 ストリングガイドの裏は毛糸にコンパウンドを少量塗ったもので磨いておきます。ちょっとはチューニングの安定性につながると思います。(そんな事してるから仕事が進まない…)

 ナット完成。これまでに何度も言ってますが『職人の技術はナットを交換させてみれば分かる』というのがこの世界の通説です。そう言われるとムキになって必要以上に頑張ってしまうのでまったく採算が合いません。(決して儲かる仕事ではありません。今ギタークラフト系の専門学校に通っている生徒諸君はよく考えてね。)

 そんなこんなで完成。今現在より質の良い木材で作られたギターですのでこれからも大事に弾いてくだされば何よりです。(次の更新はいつかな~)
2017年09月06日
 リペアも外回り営業も殺人級に忙しくなって足元がフラフラしているブログの人ですが今日も何とか生きてます。運動会のシーズンが近付いている事もあり、幼稚園保育園からマーチングに使う楽器の修理及びメンテナンスの依頼がひっきりなしです。
タイコ コワレタ!(・∀・´d)~~~☎~~~~(b´Д⊂) スグ イキマス…

 ↑今日もモンスター号であちこち出張修理&配達&集金です。

 9月に入って幾分涼しくなりましたけど日中はやっぱり暑いですね。

 こちらではマーチング用のバスドラの修理。子供たちの声援(?)を受けながらの作業。うんうん、おいちゃん頑張るよ。
ナニシテンノ? o(*'▽')oo(*'▽')o)) (((φ(;。・`ω・。)フフフ… ((o('▽'*)oo('▽'*)o オジチャン ダレ?

 当初はバスドラだけの予定だったのに次から次へと修理の楽器がやってきます。まぁ幼稚園外回りあるあるです。
コレモ ナオシテー(((( ・ω・)ノ□ ゚Д゚)ノ□・∀・)ノ□ φ(゚д゚ )マジッスカ…

 いっつも言ってますけど担当地域が広すぎ…。メールでのリペア(やカスタム)のお問い合わせですが上記の理由で店を不在にする事が多いのでご返答に少々お時間が掛かっております。急を要する場合はお店に直接お電話いただけますと幸いです。店頭のスタッフに簡単に症状を伝えていただければ折り返しご連絡いたします。

 …んで、いつかのストラト。フレットも打ち終わっていつの間にか(笑)すり合わせ作業も終了。指板を養生していたマスキングテープを剥がしていきます。

 指板側面にも貼っていますがこれはまだ剝がしません。剥がす前にフレット側面をコンパウンドで磨いておきます。今回はローズ指板なのでまだ良いのですがメイプル指板ですと黒く汚れてしまう事があります。

 それが終ったらマスキングテープを剝がします。貼る前に手の脂などをつけて粘着力を落としてますが最近のマスキングテープは非常に優秀で、少々の脂分などまったく影響なく(良いんだか悪いんだか)しっかりと密着してくれるもんですから剥がす時は慎重にゆっくりと引っ張ります。古いラッカー塗装なので尚の事緊張します。

 今回は塗装を持っていかれる事もなく無事にマスキングテープを剝がし終わりました。

 ちまちま研磨していたフレットエッジ部分はこんな感じです…って思ったけど最近デジカメの調子が悪くて接写が上手く撮れません。まぁ指に痛い感じは無いはず。(そろそろ新しいデジカメ買わないとね)

 外していたペグを元通り取り付けます。一応ペグにはナンバーを振って元の場所に戻せるようにしています。(気分の問題?)

 ネックポケットの隙間が気になったのでメイプルの薄板を貼っておきます。1弦側ハイポジションのスペースって大事よね。(続く)
2017年08月21日
 大多数の方がそうだと思うんですが仕事って嫌ですよね。でも生きていく為に我慢して働く。だってお金いるもんね。嫌なことが飯のタネなんて言う人もいるぐらいですし。でも僕は耐えられませんでした。やっぱり好きな事を仕事にしたかったんですよ。 

 ↑そんな訳で楽器業界に転職。今ではギターを毎日いじくってこれでお金が稼げております。おかげで(ほぼ)ストレスフリー。

 しかしそれだけで給料は出ないのが楽器業界。店内業務に加えて外回り営業もあります。集金、配達、出張修理、楽器購入の見積り、その他いろいろ…。呼ばれれば面倒くさがらずに出向く訳です。
ピアニカ モッテキテー(・ω・d)~~~~【☎】~~~~(b・ω・)アイアーイ

 あっちに集金…こっちに修理…
ワカマツ…o(- -o;)))=з=зε=ε=ε=(((;o- -)o ホンジョウ…

 毎度言ってる気がしますけどとにかく担当している幼稚園保育園が遠いんですね。お店は10時から20時までの営業ですがそのうち2~3時間(長い時は5時間)ほど外回りで店を空ける事があります。お急ぎのリペアのご依頼はメールか電話でご一報いただければ可能な限り時間を調整させていただきます。(状況によって当日対応できない場合もございます)
__(:3」∠)_  スンマセン

 店に戻ったら再びリペアです。空いた時間は1分も無駄に出来ません。少しづつでも作業しています。

 以前にも増してリペアのご依頼が増え、大変混み合っている状況ですので今はだいたい4~5本を同時進行させています。接着剤が固まるのを待つ間に次…塗装が乾くのを待つ間に次…といった具合ですね。そんな訳で店内の保管スペースも段々手狭になってきました。

 …で、コチラは前回のフレット交換中のストラト。フレットの余分をヤスリで削り落としたわけですが当然そのエッジは大変鋭利な状態で今にも指が切れそうです。

 という事でヤスリで角を丸めておきます。このあとのすり合わせで細かく整形するのでこの時点では怪我しない程度に削っておきます。

 ついでに指板の角も丸めておきます。ここで手を切る事はまずないと思いますがネックを強く握りこんで演奏する人にとっては結構痛く感じます。演奏に集中できるように出来るだけストレスの原因になる部分は排除しておきたいですね。(続く)
2017年08月13日
 いつの間にか世間はお盆ですね…以前にも増して時間の経過が早く感じます。久しぶりにブログも更新です…死んでませんよ。あちこちから安否確認のメールや電話が掛かってくるのでそろそろ更新します。
「イキテマスカ?」カタカタ…\_((ヘ(・ω・`*)~~~~~~(|||-ω-)ヘ))_/ 「ナントカ…」カタカタ…

 ↑こんなへっぽこリペアマンでも心配していただけてありがたいですね。皆さんのご期待に沿えるように頑張って作業しております。前回のストラトはフレットを抜いて新しいフレットを打つべく指板を修正しておりました。

 年代からするとコンディションは良好で、さほど研磨する事なくまっすぐになってくれました。

 新しいフレットを打ち込みます。毎度緊張感が高まる時ですね。

 必要な本数すべてを切り出してから打つ人と一本ずつ切って打つ人がいますが僕は後者ですね。理由?特にありません。

 すべてのフレットを打ち込んだら余分をカットします。クイキリで指板からはみ出ているフレットを切り落とします。

 指板ギリギリでカットするのでクイキリにはマスキングテープを貼っておきます。

 こうしておかないと指板側面に傷が入ったりするから。

 切り終わりました。ふつうのニッケルシルバーのフレットですが全部切り終わる頃にはけっこう手の平が痛くなります。
((ゞ(+ヘ+) イタタ…

 指板ギリギリとは言っても少しは残る部分があるのでヤスリでその部分を削ります。

 途中経過。ヤスリが指板に近付くに連れて緊張感が高まります。

 ヤスリの目を細かい物に代えてさらに削っていったのがこちら。まずは一段落です。(続きます)
2017年07月27日
 「お!更新されてる!」…と思った方も多いかも知れませんね。久々にブログ更新しました。いやもうほんとね最近の忙しさは尋常じゃないですよ。外回り営業もなんですがリペアの依頼品がね…増え続ける一方でしてね…いや、ありがたいんですけどね…

 ↑現在こんな状況でございます。あくまでもただの楽器屋店員(加えて幼稚園と保育園の営業担当)が業務の間を縫いながらの作業なのでなかなか進行しません。こう言うと『でもアシスタント位いるでしょ?』とか聞かれるんですけどそんなのいません。本当に一人でやっております。
ホント ニヒトリデ ヤッテンノ…(;^ω^)σ)) :(゙゚'ω゚';): ヒトリダヨッ!

 気力体力の臨界点ぎりぎり、メルトダウン寸前で今日も頑張っております。先日のストラトはジャックの配線作業です。

 ジャックは定番のスイッチクラフトです。スイッチクラフトのジャックをストラトに組み込む時はジャックのホット端子がこの向きでないと上手く収まってくれません。

 …でハンダ付け。リード線は今回のストラトの場合であればこの向きでハンダ付けするとザグりにきれいに収まりますね。

 次はフレット交換です。あんまり大声では言えないんですけどフレット交換は苦手なリペアのトップ3です。仕事なので真面目にやりますけどね。(受けた以上は全力で作業しますよ)

 指板をキッチン用アルコールでふやかして一本づつフレットを抜いていきます。

 すべてのフレットを抜き終わりました。アルコールが飛ぶまでしばし放置します。(指板の状況によっては水だったり、お湯だったり、半田ゴテで熱入れたり…)

 指板のアルコールが乾燥したらサンディングブロックで指板修正です。しっかりストレートを出します。

 新しく打つフレットの為にフレット溝を専用のノコでさらっておきます。これも加減が難しいですね。やり過ぎはフレット溝がガバガバになって新しく打つフレットがしっかり保持できないし、不足はフレットがきちんと打ち込めないし。ほんとね難しいんですよ…

 そんなこんなで指板修正完了。あとは新しいフレットを打つばかりです。

 こちらがそれまで長年に渡って頑張ってきたフレットです。お疲れ様でした。(まだ続くよ)
2017年07月17日
 皆さんギターを弾く切っ掛けになったギタリストっていますよね。憧れのギターヒーローってやつです。僕の場合だとリッチー・ブラックモア、イングヴェイ・マルムスティーン、ジョン・サイクス、ジョージ・リンチ…国内だと高崎晃、石原愼一郎、中間 英明…そして特に大きな影響を受けたのがVOWWOW(BOWWOW)の山本恭司。他とは一線を画す泣きのフレーズが大好きでした。厚見玲衣の大げさな(失礼)キーボードと相俟って本当に涙が出るようなギターでした。

 ↑そんな山本恭司愛が(変な方向に)溢れた結果、ギタークラフトの専門学校の制作実習ではコピーモデルまで作ってしまった訳です。作っている最中は「これ本人が見たらどう思うかな…まぁ見る機会なんてあるわけないか…ぷぷ…」とか思っていました。

 しかしそんな機会がやってきたのです。このギターを担いで地元のライブハウス(カフェ?)までやってきました。
(((ヽ(*゚∀゚)ノ ウホホー

 はい、どーん!なんと山本恭司氏のライブ会場です!

 会場に足を踏み入れるとほぼ満員でした。開演時間ギリギリに入ったので前の方の席はすでに埋まっています。

 おおお…あそこに見えるのは本物のHRカスタム!すぐそこに現物があります。当然ご本人所有の個体です。すばらしい!もうこれだけで満足です、と感動に浸っている間にライブがスタート。こちらも素晴らしい演奏でした。(当然演奏中の撮影はNGなので画像はありません)

 ライブ終了後にギターテックさんにお願いして恭司さんのギターのとなりに並べて記念撮影をさせていただきました。あぁもうこれで思い残す事はないな…

 まさかご本人が使っていらっしゃるギターのとなりに並べられるなんて思ってもいませんでした。(指が震えてピンボケしているのは許してちょ)

 そしてまさかのサプライズ!恭司さんとの記念撮影!恭司さんの手に取ってもらえる日が来るなんて思っていませんでしたよ。アンプには繫ぎませんでしたがその場でちょっとだけ弾いて頂きました。(ブログの人ひさびさに登場)

 さらにその後の打ち上げ(お食事会)までお招きいただきました。すぐ帰るつもりでしたがこんな機会は無いので当然お呼ばれする訳ですよ。あぁ…すぐそこに恭司さんがいる…すばらしい。

 お酒が入ってご機嫌の恭司さんとギターテックさんの粋な計らいで本物を実際に手に取らせていただく事ができました。想像以上に重いのが意外でした。恭司さん曰く『重いほうが重い音が出る!』との事です。特に重い材料で作ってもらったそうです。

 そのあいだ僕の作った方のギターは図々しくも恭司さんのギターのハードケースの中に収まっていました。雑誌の写真から拡大コピーしたものを図面として制作したわけですがぴったり収まったのがびっくりしました。(ちょっと外周ラインがちがう所もあるけどほぼ同じでした)

 「写真撮っていいよ!」と優しいお言葉を頂いたので本当にあちこち細部を撮影させていただきました。こんな機会は滅多にないのでとにかくシャッターを切りまくるのでした。雑誌の写真やDVDの画像だけを頼りに作ったので分からない部分が多かったのですが長年の謎が解けた瞬間でした。

 恭司さんのHRカスタムと言えばこの独特の6プライ構造のボディ。ちょっと分かり難いんですけど上からカーリーメイプル、スプルース、メイプル、マホガニー、カリン、マホガニーです。スプルースはアコギでお馴染みですけどそれをエレキのボディに使うのが斬新ですね。
 カリンは振動を伝えやすい材料だそうでフロイドローズのスタッドボルトはこのカリンの所まで通して弦の振動がうまく循環するようにしているそうです。

 恭司さんのギターというとものすごく弦高が高いというイメージがありますが全然そんな事なかったです。意外にフツー。この他にもネット上には流出していないであろうマル秘トークがたくさん聞けました。ちょっとここでは書けないな…むふふ…
(^ω^*))) イイハナシ タクサンキケタ

 僕の作ったギターにはヘッド裏に直筆でサインまで入れて下さいました。ひとりひとりのファンを大事にする恭司さんの優しさにまた感動を新たにするのでした。
(。TωT)ノ アリガトウゴザイマス…

↑そしてこの日の出来事をご本人がフェイスブックで公開してくださいました。ご興味ある方は上の画像をクリックしてみてください。本当に素晴らしい思い出になる一日でした。真面目に働いていると良い事あるもんだね、ほんとに。
2017年07月11日
 先日の大雨では多くの方からご心配のメール、お電話をいただきまして誠にありがとうございます。幸いお店がある小倉は被害が少なく今日も平穏に営業させていただいております。
アメ ダイジョウブ? (゜Д゜d)~~~(((☎)))~~~~(b;・ω・) マァ ナントカ…

 ↑近くに被害が甚大な地域もあるというのに今日も普段と変わらぬ日常が送れている幸運に感謝しつつ外回り。今日できる事を精一杯やろう…

 で、リペア。今日はとあるストラトキャスターです。

 今となってはビンテージと言って差し支えないであろう79年製のストラトです。ご存知の通りフェンダーは1965年にCBSに買収されました。(というかレオ・フェンダーが売却した) 
 これ以降フェンダーはそれまで以上に大量生産に重点を置きます。とにかく『たくさん作れ』でした。当然のように品質は低下。ビンテージ市場では65年以前と以降では値段が全然違います。しかしあるビンテージギターショップの方が『でも現行のフェンダーよりは良い』と言ってて、それは僕も同感でした。特にジミ・ヘンドリックスやリッチー・ブラックモア、イングヴェイに大きな影響を受けたので70年代のストラトには思い入れがあります。(ラージヘッドのストラトってカッコいいと思うんですけどビンテージ嗜好の方には不人気ですよね)

 そんな個人の(とても)偏った思い出話はさておき、ご依頼はまずフレット交換と…

 電装パーツの交換です。セレクターや各ポットから結構なノイズが出ています。洗浄して再利用でもいいのですが作られてからの年数を考えると新しい部品に交換するのが賢明です。

 アンプに繋いで実際に音を出し、現状をしっかり確認したらいよいよ分解です。

 ピックガードを開けてみました。うーん…大ざっぱな配線だね…(さすがフェンダー。いろんな意味で。)

 今回はピックアップはそのまま流用で、ポット、PUセレクター、アウトプットジャックを新品に交換します。

 ストラトはピックガードにほとんどの電装パーツが乗ってるから作業が楽です。この方法を考えついたレオ・フェンダーはほんと凄いよね。ギター弾けないのに。

 どんどん配線をハンダ付けしていきます。たしかこの時代はもうクロスワイヤーは使ってなかったと思うのでベルデンのワイヤーで配線します。

 ピックアップの高さ調整用のゴムブッシュなんですがこれは完全に朽ちていました。

 ということでここは金属製のスプリングに変更します。今後の耐久性を考えるとやはりスプリングですね。音への影響?まぁそこは臨機応変と言いますかお好きな方を使ってください。(ゴムとスプリングだとちょっと違うらしい)

 ひとまず完成。よしよし。

 ピックガードのネジ穴が全然合っていなかったのでネジ穴を一旦埋めて開け直します。まったく音に影響しませんが何となく気分の問題です。
ソンナノ イイカラ ハヤクヤレ( ・∀・)σ (゚ε゚ )ゞ)) ゴメン

 新しく開けるネジ穴の下穴を千枚通しでプスッとね。

 ボール盤でガシガシ開けていきます。(続きます) 
2017年06月28日
 久しぶりにブログ更新です。前回の更新はいつだったかね…。いやもう本当にありがたい事にリペアは大盛況でございます。なのでブログはおろか、それ用の写真も撮らずただひたすらリペア業務に専念しておりました。えぇ外回り営業の合間を縫いながらですけど。
エイギョウ イッタラ…((o(・ω・o)=з=зε=ε=(o ・ω・)o))オミセニ カエッテ リペアダヨ

 ↑日々過労死の恐怖に怯えながら今日はベースのリペアです。

 はいレイドバック。うちの近所にもある超大手楽器店さんのオリジナルモデルです。お値段から考えると本当によく出来てますよね。敵ながら天晴れ。

 ご依頼はまず弦高調整です。弦高が高すぎるという事で(どこかで)調整してもらったそうなんですがサドルがぺったんこに下げられてしまって弦のテンションがサドルにしっかりと掛かっていません。

 弦高を下げる=サドルを下げる。これはもちろん正解なのですがあんまり下げてしまうとブリッジ後方から弦を通すベースの場合テンション(ここではサドルを下に押し付ける力の事)が不足します。そのせいで音にハリがなかったり、変なビビリ音が聞こえたり、今回のようにサドルの弦高調整ネジがゆるんで取れてしまったりです。

 こんな時はネックの仕込み角度を深くします。ボディに対してネックの仕込み角度を深くする事で弦高を下げる事ができます。その下がった分だけサドルを持ち上げて弦のテンションをサドルにしっかり掛けようという作戦です。もちろんネックに反りが無いのが前提ですけど。(詳しくは「ネック仕込み角度」とか「ネックセットシム」とかでググってちょ)

 まずはメイプルの薄板(厚さ0,5ミリ)からスペーサーを切り出します。

 それに穴を2ヶ所開けて…

 ネックポケットのここに貼り付けます。穴はネックジョイントビスの後ろ2本が通ります。

 再びネックを取り付けたのがこちら。少~しボディに対してネックの角度が増したのがお分かりでしょうか?(え?分かんない?うん確かに分かりにくいね。ごめん。)

 改めて弦を張って弦高を再調整。さっきよりかなりサドルの位置が持ち上がっていますよね。ブリッジ後方からサドルへの進入角度がきつくなっているのでサドルを下に押し付ける力も増しています。(これは分かるだろ?)

 でも弦高は4弦の12Fで2,5ミリです。ここからなら上げるにも下げるにも調整可能です。(実際お客さんのご要望でちょっと下げた)
 じゃあもっとシムを増やしてもっと角度を付けたら、と考える人もいるかと思いますがあんまり仕込み角を増やすと今度はボディから弦までの距離(ボディから見た弦高)が遠くなるのでスラップを多用するベーシストさんには弾き難くなってしまうかも知れません。

 次はピックアップの高さ調整です。4弦側が高く、1弦側が低くなっていて高音弦側の音がイマイチ抜けてきません。…であれば1弦側を持ち上げれば良いのですが高さ調整用のスポンジがヘタっていてこれ以上ピックアップを上げる事が出来ません。

 という事で新たにスポンジ(正確にはブチルラバー)を敷いて高さを稼ぎます。こんぐらいでええかな?

 そんなこんなで完成です。これからも大事に使って頂ければ何よりです。
2017年06月10日
 ギターやベースを売るたびお客さんに『木材で出来ている楽器だから気温や湿度の変化でコンディションが大きく変化するよ。だから季節の変わり目ごとに点検に持ってきてね、絶対ネックとか反るから。』とか言うんですけどまぁほとんどの人は売ったが最後、その後まったく顔を見ない事がほとんどです。途中で飽きたか挫折したかは分かりませんが寂しい限りですよ…
(;・・)ゞ)) アノトキウッタ ギター(ベース)ドウナッテルカナ?

 ↑しかしそうかと思えば定期的に保守点検に持ってきてくれる人もいらっしゃいます。こちらはもう何度目かのフェンダーUSAのジャズベ。数年前に当店で販売したものですがほぼ季節の変わり目ごとに点検を行っています。

 今回はジャック部分からのノイズが気になるとの事でやってきました。ジャックの接触不良に関するトラブルはとても多いですね。購入からの年数を考えると(ライブで酷使されている事も考えると)そろそろ交換の時期にさしかかっています。

 ノーマルのジャック(スイッチクラフト)に交換したらOKですがそれも芸がないので今回はステレオタイプのジャックに交換します。通常のモノラルタイプのジャックでも問題ありませんがあえてステレオタイプを使う事でアースラインをより確実にグランドへ接地させてノイズの低減を図ります。(ネ〇スターのコ〇ヤ〇さんに教えてもらいました。ネクコバさん今どうしてるんやろか…)

 ジャズベはポット間のアースラインをコントロールパネルで賄っている事が多いのですが、これはポットが緩んだ途端に接触不良を起こすので各ポット間をリード線で実線配線を施します。(特に意味はありませんが周囲の配線材に合わせてビンテージスタイルのクロスワイヤーを使ってみました)

 先ほどのステレオジャックはスリーブ側とリング側端子をアースにまとめて落とします。(一応言っとくけどこれアクティブのベースだと駄目よ)

 これをポットにハンダ付けします。音質が向上するとかはありませんけど現場での無用なトラブルを回避するという点では実戦的なモディファイと言えます。

 シールドのプラグを差してみたのがこちらです。スリーブ部分とは別にリング端子もアースに接地しているのでノイズ対策としては有効な方法かと思います。
2017年06月07日
 僕もそうでしたがギターのカスタムや調整などは店に任せず、ご自身で行っている方は意外に多いですね。今は部品もネットやオークションで比較的簡単に入手できますし、加工や組込みの方法もネットで検索すると色々な情報を得る事が出来ます。

 ↑しかしそうは言っても専門的な知識や技術が必要な場面もありますので、そこはやはり「専門家にお任せしよう」とやって来るギターもあります。今日はそんなギター。
 それにしてもこのスラントマウントされたフロントとセンターのピックアップ、さらにブラックのブリッジプレートに搭載されたクロームのサドル。うん…これはね、カラーリングは違うけどジェイク仕様ですね。
 ここで言ってるジェイクっていうのは勿論シマブクロではなくてジェイク・E・リーの方です。ブログの人が初めて知ったオジーのギタリストは実はランディではなくてジェイクでした。日系人という事で親近感がありましたよね。

 そんな話はさておきご依頼はまずフレットのすり合わせです。ハイポジションのフレットに一部高さのバラつきがありましたのでこれを修正します。以降の画像はいつもと同じなので省略!省略!
オマエ マタ ソレ…(#・ω・)ノ)) ((( ゚ з゚;)~♪

 次はナットの交換です。ナットの交換は専用の道具も必要ですし、弦の溝切りにはそれ相応の経験値が必要なのでこれに関してはお店に依頼する方が多いですね。(これまで数多くのナットを交換してきましたが今でも億劫な作業のトップ3です)

 今回はお客さんお持ち込みのピックボーイのカーボンナット(メーカーのカタログは堂々とカーボンって表記になってますけどこれカーボン混入樹脂ですよね…)に交換します。まずはナット溝に収まるように厚みを削って調整します。

 ネックに接着したらざっくりと弦溝を調整します。見るからに弦高が高いので大まかに溝を深くしていきます。

 そのあと実際に弦を張って微調整です。ここからは慎重に…

 ちなみに今回使った弦はギブソンのその名も『Les Paul』です。今回は09~42というゲージの指定以外は何もありませんでした。

 何でこれにしたかと言うとボールエンド部分に巻かれた赤い保護用の糸がボディカラーとお揃いでおしゃれかな~と思っただけです。特に深い意味はありません。(女の子が弾くって聞いたから…)

 ナットはさらに微調整に入っていきます。弦溝を切り終えたら今度はナット上部の余分を落とします。

 そのあと表面を研磨してコンパウンドで磨いてみました。樹脂なので牛骨みたいに光りませんけど、まぁよしよしです。(泥だんごを擦って光らせるとこんな感じですよね…)

 弦を乗せてみます。もしかするとアームを使うかも知れないのでやや深めですね。

 というような感じで作業完了です。これでオジーやバッドランズ弾いて欲しいですね。
2017年06月02日
 相変わらずリペアが大忙しです。緊急のリペア依頼が舞い込むと店頭業務が疎かになって、それをリカバリーするために残業…えぇそんな毎日でございますよ…
(-_q))) カエッテ ネタイ…

 ↑それでも頑張ってお仕事です。今回は地味にご依頼の多いヤマハのSG。今でも本当に人気の衰えないギターですね。

 こちらはSGシリーズの1000Nです。Nはナローネックを表しているそうですが詳しくは分かりません。(ごめん)

 トーンポットがスイッチポットになっていてピックアップのシリーズ⇔タップが切り替えられるようになってます。ヤマハ伝統のバイサウンドシステム(ヤマハは何故かタップと呼ばない)ですね。
 今回運び込まれたSGはフロントトーンポットのスイッチが壊れていて常にタップされている状態です。ヤマハのスイッチポットは押す度にスイッチが切り替わるプッシュプッシュ(オルタネイト)タイプですが、これはプッシュプルタイプに比べると耐久性が低く破損率が高いのが難点です。

 なので最近の量産品ではほとんどプッシュプルタイプが採用されています。今後の事を考えるとプッシュプルタイプに交換するのが良いのですがしかしそれではヤマハらしくないと言うことで同じプッシュプッシュタイプのスイッチポットに交換します。(ヤマハ純正品は現在生産完了になっていたのでボーンズ製です)

 付け替えるだけなので作業は簡単ですね。ポットの抵抗値は本来300KΩでしたがそれはボーンズのラインナップに無いので比較的近い数値の250kΩを使う事にしました。

 おしまい。それにしてもこの時代のヤマハは配線の取り回しが几帳面ですね。ちなみに上に見えるでっかい皿ネジはテールピースの1弦側スタッドアンカーと繋がっていてここから弦アースの線が取られています。よく考えられてますよね。

 全体をクリーニングして作業は無事完了です。今では貴重なギターとも言えるので大事に使われてください。
2017年05月30日
 へっぽこリペアマンがへっぽこなりに毎日頑張ってリペアして、それをまたグダグダなブログにまとめてネット上で公開…当初は「誰がこんなの見んだよ…」と思っていました。
 (´・ω・`) トリアエズ ヤッテミッカー
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /

 ↑しかし意外にみんな見ているもので前回のブログで『待機本数が減りました』とか書いたらまぁ次から次へと依頼品がやってくるんですよ…そんな訳でまた以前の状況に逆戻りです。本当に申し訳ないのですがまた納期には若干(?)の猶予を頂きたい次第であります。
コレ ナオシテ- ((( ´∀`)ノ■・ω・)  ̄_ ̄)ノ■・∀・) ̄▽ ̄)ノ■・ω・)ノ■ Σ(゚д゚ノlll)ノ ウソーン

 なんか噂に尾ひれが付いてますけど本当に大したリペアマンじゃないんですよ…でもありがたい話です。頑張ってお仕事します。さてさて前回のJEMですが実際に弦を張ってみましたがこのように角度付きヘッドでもロックナット底面から弦が少し浮いてしまう事もよくあります。

 この状態で弦をロックしてしまうとロックキャップが弦を押しつけてしまうので当然チューニングがシャープします。ファインチューナーがあるとは言え出来ればその狂いは少ない方がいいですよね。

 という事でテンションバーです。これを取り付ける訳ですね。少しづつ締めていってナット底面に弦が軽く触れるようにします。

 次にブリッジのナイフエッジ部分にオイルを差しておきます。ここはグリスを推奨するところも多いのですが僕は高粘度のオイルを使っています。グリスだとアームを使っているうちに可動範囲外にグリスが追いやられてしまってあまりその役目を果たしていない事が多々あります。(個人の見解ですのであまり突っ込まないで下さい。お願いします)

 この時よく使っているのがタミヤのメタルオイルです。可動部にしっかり留まるのに加えて高耐圧下でも油膜を維持するので重宝しております。(本来はラジコンカーのモーターに使われるオイルレスメタルの潤滑用です。元模型屋乙。)

 そんなこんなで完成です。

 しかし前述のとおりお客さんにお返しした後で配線ミスが発覚したので配線をやり直します。

 県外からのご依頼だったのですがお客さんがわざわざ直接持ち込んで下さいました。こちらの不手際なのに本当に恐れ入ります。(そう思いながら大急ぎで修正します…)

 この作業に併せてコンデンサーの交換もご依頼いただきました。セラミックコンデンサーやフィルムコンデンサー、また容量の違うものなどをいくつか用意して実際に音を出しながら選定していただいた結果今回はビタQのブラックキャンディ(0,047μF)に落ち着きました。色々ありましたが何とか作業完了です。こんなうっかりミスがあるリペアマンですのでご依頼の際はよくご検討ください(笑)
2017年05月26日
 毎日リペアと店頭業務(主に接客販売)と外回り(幼稚園と保育園への楽器の配達及び出張修理)で死にそうですが意外に死なないもんです。僕レベルの社畜になると結構身体も動きます。慣れって怖いね…(その代わりブログの更新はサボり気味ですけど)

 ↑しかしブログ更新の時間をリペアの実作業に充てていますのでかなり待機本数が減りました。以前に比べると納期が短縮されています。楽器に限らず修理というのはいかに早く仕上げるかも大事な所です。
ヘッテルノ?d(;* ゜ ゜)b))  v( • ̀д•́☆ ) ヘリマシタ!(キラーン)

 そんな訳で久しぶりにブログ更新です。先日のJEMですがすり合わせが終わったネックをボディに組み込んで弦を張ります。

 弦はお客さんのご指定でアーニーボールのスーパースリンキーです。

 前回分解整備していたブリッジに弦を通します。アイバーニーズのこのブリッジは弦のボールエンドを切らずにセット出来ますが、その構造ゆえに表から入れるのは(インサートブロックを弦のボールエンド分開けないといけないから)面倒なので裏から通します。切ってしまえばいいんですけど今回は切らずにセットしてみます。

 弦を通したらインサートブロックを六角レンチで締め込みます。これの締め付けトルクに付いてはよくご質問を頂くのですがトルクスレンチを使っている訳では無いので具体的に何㎏と言えません。ただ皆さんが思うよりは軽く締めています。(アームアップ時に弦が外れたら次はそれより気持ち強く締めてね。そのうちコツが掴めます。)

 トレモロスプリングも交換します。お客さん持ち込みのアイバニーズ『パワースプリング』です。バネ係数が非常に高く、アームダウン時からのチューニングの復元性向上に期待が持てます。

 取りあえず3本張ってみましたがバネが強すぎて09~42の弦ではバランスが取れませんでした。この後真ん中のバネを抜いて2本掛けにしました。うーん、ヴァン・ヘイレン…

 …で、いつかの電装系の組込みミスの答え合わせです。これ何を間違えているかと言うとリヤピックアップの向きを替えたせいでセンターピックアップとのミックス時にノイズキャンセル効果が無くなってるんですね。

 そのままひっくり返すだけなら問題無かったのですが、ヴァイ配線は外側コイルをキャンセルして内側コイルが有効になるようにしないといけないので配線を入れ替えました。
 その結果センターピックアップとのミックス時には同磁極になってしまってノイズキャンセルが出来なくなっていたのです。これが作業が終ってお客さんからのご指摘で気付くっていうのがまた何ともお恥ずかしい限りです。(まだ続く)
ノイズ デテマスε=(ノ゚Д゚)ノ⁾⁾  !(゚□゚ノ ;)ノ)) スンマセン!
2017年05月18日
 ブログのタイトルが徒然リペア日誌なので当然内容はリペアに関するものですがリペア以外の事も出てきます。そしてなぜかそういう内容の時の方が反応が良いってのがまた何とも…
マジッスカー…(゚⌓°;) ((ヾ(^o^ ;) マァマァ 

 ↑リペアブログも更新しないといけないのですがリペアに興味の無い方へ向けても情報発信です。ちょっと前の事なんですが店長と出張に出掛けておりました。

 行き先は東京です。
ヾ(・_・`*)ノ)) イッテキマス

 空港から電車を乗り継いで毎度毎度のKORG東京本社です。

 これも毎度毎度のPRS商談会にやってまいりました。

 新しく店頭に並べるPRSギターの選定を行います。

 実際に実物を見て触って『コレだ!』と思うものを仕入れます。木目が綺麗に出ているもの、着色が鮮やかなものに重点を置いて選出します。音?誰もそんなのチェックしません。(楽器としてのクオリティがしっかり保たれているのが分かっているから)

 その前にまずはコレです。PRSの商談会と言えば寿司。職人さんが目の前で握ってくれます。

 今回はカウンターが満席だったのでテーブル席でいただきました。都内でも有名なお寿司さんなので本当に美味しゅうございましたよ。
.(๑´ڡ`๑)ウマー

 その会場にはビールもあるし…

 日本酒まであります。しかし 酔わせて判断力を鈍らせようとするメーカーの意図はよく分かっているので 商品を冷静に選定する為に僕はまったく飲んでません。店長はぐびぐび飲んでましたけど…
テンチョー ドレニシマスカ?(;^ω^)  ( *^ Q^)c[]))オマエニ マカセル!

 酔っ払った店長は放っておいて商品の選定に入ります。会場には今年のNAMMショウで発表されたばかりの新製品もありました。PRS初(と思う)の8弦ギターです。

 何がすごいってこの指板。もう美術品のレベルですよね。

 こんなのがフツーにそこかしこに置いているのが流石ですね。(当然お値段もケタ外れなのでうちの選定基準からは外れます)

 サンタナのシグネチュアモデルの特価品も展示されてました。よしよしこれはマークしておこう…でもそんなのは他のディーラーも当然目を付ける訳ですね…あとは抽選の時のクジ運だけです。
コレ ホシー…((φ(..。)   ((φ( ̄Д ̄アレダ…((φ( ̄Д ̄(( ̄^ ̄ )) )アレ…

 …で、緊張の抽選会に入ります。オークションでは無いので単純にクジで早い順番を引き当てたディーラーが欲しいギターを指名できます。(あまり詳しいシステムには言及しません)

 そんなこんなで今回の商談会の戦利品がこちらです。さっきのサンタナシグネチュアモデルは他のディーラーに持っていかれましたがどれも僕が個人的に欲しいと思えるギターばかりを選定してきました。なかなかべっぴんさんばかりと思いますけどいかがですか?
(次回はまたJEMのリペアその後の様子です)
2017年05月13日
 もうちょっとこまめにブログ更新しないとな~…とか思いながら前回の更新からもう一週間。みなさんお元気ですか?僕はまだ生きてますよ。最近はとにかく効率(スピード)重視でリペアしていたので慌しかったですね。
ウオオオオオ…(((φ(゚皿゚;) (-_-;*) エイギョウ イカナクテイイノ?

 ↑さてさて前回のJEM。剥がれていた指板を接着しておりました。

 なんとか無事に接着出来たようなので次はフレットのすり合わせです。(前回の電装系配線ミスの答え合わせはまた今度…)

 まずは指板をマスキングテープで養生します。億劫ですがこれをしておかないと折角のツリーオブライフのインレイが汚れてしまいます。

 …ですり合わせ。磨耗が少なかったので今回は600番のペーパーからスタートです。(いっつもいきなり研磨してますけどちゃんとフレット浮きがないかとかネックの反りとかないか確認してから作業してますよ)

 こんぐらい研磨したところで高さがそろいました。フレットすり合わせはちょっと早めに持って来てくださると作業が早く終わります。

 …で、フレットファイルで整形します。これも研磨量が少なかったので割りに早く終わりました。

 それが終ったらペーパー掛けです。上の画像は最後の2000番が終わった所です。まだコンパウンドをかける前ですが2000番までいくと結構光りますね。

 コンパウンドでピカピカに光らせたらマスキングテープをはがして次の工程です。指板のエッジを丸めていきます。

 こんな感じ。ここをきれいに丸めておくと見た目もさる事ながら指触りがとても良くなります。

 最後にオレンジオイルを塗っておきます。それにしても見事なインレイワークですよね。美しいだけでなくちゃんとポジションマークとして機能しているところが流石です。(まだ続きます)
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